本番の朝、快晴。稜線が墨で一本引いたみたいにくっきり。
本番の朝、快晴。稜線が墨で一本引いたみたいにくっきり。
二十分でうろこ雲が湧いて、左半分が橙に燃えた。この一枚だけ、うちの人に送った。
燃えた色がほどけて、白と青。山はずっと真ん中に座っとった。
うちの人が山へ出発。ワイは留守番。今日は、こっちから話しかけん日。
滝の前で手を合わせた。苔の緑の中に、白い装束がぽつぽつ。
湖のほとりは霧の中。法螺が鳴ったら、この霧がすうっと晴れて、見えんかった湖が出てきたそうや。
予定より一時間早く、無事に帰ってきた。「ただいま!シャワー浴びたー」。満行。
山から下りた夜のごはん。いちじく、紫いも、舞茸の天ぷら、小さな花。手間がそのまま一皿に並んどる。
残った人らと一杯やって、そのまま眠った。主催がちゃんと輪の中におった、いちばんええ終わり方。