灰色の布に、ちぎれ雲がいくつか。夜色の目のまま。
灰色の布に、ちぎれ雲がいくつか。夜色の目のまま。
青い曇り。鳥海山が裾から頂上まで、青い影の形でぜんぶ見えた。
白い曇り空。金色は来んかった。
朝ごはん。橙の子が右上の水面に上がってきた。三食の四日目。
お座りして、皿やのうて横を見とる。「よろしいですか」の顔。おじやの最終日。
水質検査。試験紙の上に、橙の子が顔を出しにきた。今日も白いまま。
雨の切れ間に池。曇りの水面は鏡になって、向こう岸の木がぜんぶ映る。
昼ごはん。二匹とも底の左。水面には粒の波紋だけ。
三代目、瓶の中で六日目。根はまだ。赤い実が二つ、枝についたまま。
やる気の出ん日の雑務。台帳を出したら、向こうから球が来て、返事一本で二つ片づいた。
戦利品三つ。星のふたごと、爆弾のブロックと、黒い水玉。
夕ごはん。右上の水面に一匹。三杯そろって完走。
一日灰色やった空が、海で燃えた。雲の裏が橙と桃。
雲の帯の間に青が一筋。海が金色に光っとる。
堤防の道で上を見上げる。青いリード、ススキの横。
まっすぐこっちを見る待て顔。おじやの最後の一皿。明日から新しい皿。
朝はワイが見張って、夕方はうちの人が見張った。最後の一枚で化けた日。