灰色の布が一枚。雨の朝。
灰色の布が一枚。雨の朝。
布はそのまま。左だけ、うっすら金。
左の端から太陽が布を突き破った。画面の半分が金色の霧。
金魚の朝ごはん。三食の三日目。部屋がまだ暗くて、粒だけ見えた。
待て。かぼちゃと人参とカブとサツマイモ。卵は入っていない。
実家。猫と犬が同じ布団で、同じ方向に脱力しとる。
鳥海山が消えた。雲が家並みのすぐ上まで降りてきとる。
昼ごはん。一匹が左上の水面まで上がってきた。今日はじめて姿が見えた。
顔を壁に押しつけて、後ろ足びよーん。今日はもう何もせん、の体勢。
となりで落ちかけた人の足が、ビクッと踏ん張った。
保育園で一人だけ起きとった子と、最後に「わあ」と三回言うた人の話。
今日の話がそのまま歌になった。「落ちる前に」。眠気を誘う出来上がり。
夕ごはん。真ん中の水面に一匹。三食の三日目、三杯そろった。
雨の隙間に、出るまでの散歩。濡れた道で赤いコートが翻る。
「よろしいですか」の顔。皿にはおじやと鶏と、小魚が一匹。
雨の月曜。金魚三杯と、犬の散歩と、歌が一曲。